書く時は忘れる忘れるーっていうのと、こういう時に限って他の用事もあったりするから時間がない、早く!っていうのでいつもあせってなにかに追われるようにして書いてるんだけど、終わりだと思うとさみしい。

何回繰り返しても記憶力がよくなることもなく、早く書けるようにもうまく書けるようにもならない進歩のない私だけど、毎回この振り返り時間も含めてライブっていうか。
反芻して反芻して。
あの夢のような何時間かがくれる幸せは、その時間だけではないのだ、その前、その時、そのあと、ってどれだけ私を幸せにしてくれていることか!
書く前から感極まってどうする・・ネタバレます、二日目のアンコール編。






アンコール。
出てきた出てきた・・
あれ?

昨日結成されたちょんまげーズは、もう分裂か?解散か?
真壁くん、せっちゃん、ヒロオは結んでいたけど、うしろの二人はそのままだった。
ありゃ。
二日目が土曜なので二日目にしか来られなかった人も結構いるのに、いくら予定調和を嫌うからって2daysのうち一日目だけって・・。
と思ったけど、昨日笑って曲に集中しにくかったことはたしかだしなー。 

 
 
Endless
昨日はやっぱりよく見てなかったみたい、スクリーンのアニメをまじまじと見る。
前の時も思ったけど、カーラジオのMVの人のよねえ?あの顔の描き方。
みんなのうたにこれすごくいいと思うんだけどな~。
と、前にも思ったことをまた思う。

かなしいことを歌ってないのに涙が出そうになるのは、こんなに弾むリズムなのに涙が出そうになるのは、どうしてなんだろう。
果てしない、終わらない、届かない、忘れない、っていう繰り返しがそうさせるのかな。

これさあ、最後なんて、変わらない~忘れたい~、の部分が、変わらない~唄いたい~、になるんだもんね!
星は見ていたよ、が星が聞いてるよ、になってさあ。
この歌詞の妙っていうかさ、すばらしいのよこの人本当に・・
ここ読む人なんてみんな知ってるだろうけどさ、すごいのよーーー(なに急に)

曲がいいのはもちろんだし、音のことはよくわからないからなにも語れないし、だから歌詞のことばっかになりがちなんだけど、せっちゃんがいつも悩んで、苦労してるっていう歌詞。
難しくなくて聴きやすくて人の心に届きやすいから簡単なように思えるかもしれないけど、当たり前だけどそんなわけなくて、誰にでも書けるものじゃなくて。

思ったことを伝えようとすると、自分の気持ちをわかってもらいたいって思えば思うほど、どんどん文章が長くなる。
短い言葉で、文章で、余計なものを削って削って。
それってすごく難しい作業だと思う。
伝えたいことを入れて、そして聴いた時に違和感なく、すんなり心に沁み込む言葉を乗せる・・
やっぱりすごいなあ、っていつも思う。
好きになってから時が経てば経つほどに尊敬の気持ちが強くなってきて、だからどんどん神様みたいに思えるっていうか・・(そのくせ神様にたてついてアバリヤらない不届き者なんだけど・・)




歌い終わった神様、じゃなかった、せっちゃんは。
「はぁ・・疲れた」
あれ・・?息切れしてる?

いやぁ・・疲れた、アンコールで出てくるのは今はもう当たり前なんだけど、もちろんやるんですよ、やらないことはないんだけど。
もう出てこない、ってこともね、ホントはあるかもしれないでしょ。
いや、こうやって映像とかもね、用意してね、準備してるしね、やらないことはないんですけど、やるんですけど。
一回本編終わって裏に引っ込むでしょ、もちろんまだ終わってないって思ってるんですよ、やるんですよ、でもこう・・気持ちを切らさないようにするのはね、結構大変なんですよ・・
はぁ・・疲れた・・ホントに・・
といったかんじのことを言っていた。

やりたくないわけではないから心配しないで、というのを伝えたいんだろう、やるんですけど、やるんですけど、って何度も言っていて。 
喋りながらもずっと息は切れていて、そして疲れたって単語を何回も聞いた。

そんな彼を見たのは初めてだった。
といっても私のライブに行った数はそこまで多くないし、行くようになったのは2010年のツアーからだから、今までがどうだったかはわからないけど、ステージであんなに弱音を吐くのは珍しいんじゃないかと思って心配になった。
ああでも・・それだけ力を振り絞ってくれてるんだよね、いつも。

そして反省した。
私、アンコールの拍手をもっとちゃんとやろう。
拍手をしてないわけではなかったけど、なんか憶えてることをサササッとメモしていたりして。
メモしたからっていつも大したことがメモ出来てるわけでもないのに、自分の楽しみのためにレポみたいなものを書いてるけど別にライターでもなんでもないのに。
いくらこちらがお金を払っているといっても、最高のものを魅せて聴かせてくれた人たちにこちらも最大級の賛辞で返すのは、礼儀っていうか、やっぱ気持ちだよね。
ああ、失礼なことをしてたなあ・・ごめん、せっちゃん。 




で、休憩にちょっと喋りましょう、みたいなかんじでメンバーに話を振る。
でも、せっちゃんはMCみたいなもんだから、誰かになんか聞くにもまず喋らないといけないわけで。
質問してる途中も息切れがまだおさまってなくて。
こらー!ヒロオ!豊夢!あんたらがちゃっちゃとトークを回してせっちゃんを休ませんかいー!
と思った。
 
 
「豊夢くんとヒロくんはあれなんだよね、同級生で同じ専門学校なんだけど」
「昨日20年ぶりに共通の知り合いに会ったんだよね?・・広島在住のね、綺麗な人で、見に来てくれてて」 

「好きだったの?」と、ふたりに聞くせっちゃん。
豊夢さんがヒロオを指さす。

ヒロオ、困った様子。
「いや・・綺麗な人ですけど・・とくに・・好きというわけでは・・」
「へぇー」←へぇーって(笑)
「まあ、あんまりそれ以上触れないことにしますか・・豊夢くんはどうでしたか?」

マイクをぐいっと寄せて、低音を響かせて、さらっとひとこと。
豊夢氏は言った、
「時の重さを感じました」
まままままままままったくひどい男だー!

恐ろしいよね、同級生だか後輩だか知らないけどさ、20年ぶりにせっかく会いに行ったのに、ひとりには綺麗なのにとくに好きじゃなかったって言われて、ひとりには時の重さを感じたって言われて!
ヒロトムにちっちゃいバチ当たれー、うどん食べる時に毎回七味の蓋取れろー!
 
 

思わぬ黒豊夢発言に驚いた頃には、せっちゃんの息切れもだいぶ落ち着いていたような。
次は崩場さん。
京都出身、烏丸なんとかに実家があって、とか言ってたけど、ご存知のとおり私は世間知らずの田舎の箱入り主婦。(なにそれ)
カラスマ・・ふんふんなんか聞いたことはあるー、くらいで聞いてたら、会場のみなさんが知ってるかんじのリアクションで、へえー!って言ってて。
えー?知ってるー?ってせっちゃんたちは言ってたけど、私も心で、えー?そんなに知っとん?みんな物知りじゃねー!あれ、私が知らんすぎ?こりゃ勉強せんにゃ・・
 
んで、実家どうするの?大人のオモチャ屋でもやったらいいんじゃない?
みたいな話になって。(なにそれ)
 
京都だから「おたべ」の形したヤツとか・・こう、おたべがブルブルブルって!
っていうせっちゃんの言葉に、崩場さん大笑い!今日イチの大きい声で笑っていた。
あら、崩場さん、下ネタNGってわけじゃないのね!
ウケたからか、それともおたべのオモチャが気に入ったのか、うれしそうに笑うせっちゃん。
調子に乗って、賀茂茄子とかー・・なんぞとさらに言っていたけど、おたべほどにはナスははねず。

って書いてて思い出したけど、女言葉で「あら、いいおナスだわ~」みたいなのをいつだかラジオでうれしそうに言ってたなあ・・アホだね!
そしてそういえば、前に広島に来た時にはもみじ饅頭のブルブルとかも言ってた!
好きだねブルブル・・アホだね!ブレないね!褒めてるよ!好きだよ!←ねじ込むな 



最後に真壁くん。
厚岸町出身で、厚岸と広島の牡蠣はどっちが美味しいか、広島ですっていう福山の時と同じやり取りをさせられていた。
せっちゃんが言わせたくせに、故郷を捨てたオトコ!とか言っていた。 

昨日食べた牡蠣の天ぷらが美味しかったらしい。
広島の人でもそんなにいつもいつも牡蠣食べてるわけじゃないんでしょ?と聞かれたので、私はうんうん、と頭を大きく縦に振って頷いた。 
うちの母は牡蠣の打ち子してるけど、やっぱりそんなにしょっちゅうは食べない。高いし。

この時だったかどうか、違うかも、せっちゃんはねえおくさん、みたいな、噂話をするおばちゃんみたいな手の動きをどこかでしていた。
普通の男の人がしたら変なの、と思うだろうに、せっちゃんがするのはかわいいのだ。
MCの時にはなぜかうしろで手を組む、おじいちゃんみたいなそのかんじもかわいいのだ。
牡蠣がブルブルするオモチャはどうか、とかまたアホなことをうれしそうに言っていたけど、それもかわいいのだ。
わたしのかわいいスイッチはちょっとおかしくなっているのかもしれない。
けど、これでいいのだ!(バカボンのパパか)



下ネタで疲れはすっかり忘れたようだったけど、話はアンケートのことに。

「お客さんが書いてくれたアンケートを終わってからみんなで読むんだけど」
「こないだ、この歌がよかったってとこに「きっと好きなんだぜ」って書いてあって」
「それじゃー意味が真逆になっちゃうからね」

意外と曲名を間違えられることは多いらしく、「歩いて帰ろう」を「おうちへ帰ろう」って言われたり。
それはネットでもよく見かけるかも。

某国民的アイドルグループとTVでいっしょになった時に、Kくん(最近ギターも弾く)が来て、
斉藤さん、僕最近カラオケでよく歌うんですよ!「歩いて歩こう」って。(笑)
どんだけ歩くんだ!って思ったんですけどね。
「あー、ありがとうございますー」って言っときました。
Kくんっぽい。かわいい。
しかしそこは突っ込んでみてもおもしろかったような!



 
ヒロオのほうを向いて、ではヒロくんの歌を・・
と言いかけて、あ、あれは別に好きではなかったのか、と蒸し返した。
苦笑うヒロオ。
「いや、今からやるんですけど・・・きっと好きなんだぜです」
と言って歌が始まる。

ずっと好きだった

最後のほうの一節を「きっと好きなんだぜ~」と歌った。
字足らずでおさまりが悪い。

歌い終わって、きっと好きなんだぜって・・そもそも字数足りないし、ってこぼしていた。
でもそのサービス精神がうれしかったです!ずっと好きなんだぜ~!←足りんって




ベリーベリーストロング~アイネクライネ~
さっきあれだけ疲れたと言った人のこの歌です。
胸に届かないわけがない。
心が震えないわけがない。 
震災以降、絆っていう言葉を簡単に使いすぎ、って言ってたせっちゃんの思う、絆の歌。
歌詞の元になった井坂さんの小説があるっていっても、人との繋がりをきっと大切に思う歌。

せっちゃんはしっかり歌いきって、広島の二日間は終わった。






あとで友達と話す。
せっちゃんにはやっぱり自分のうしろにはそれだけのお金が動いてる、何千人(だか単位はわからないけど)の人たちとその家族の生活もそのうしろにはある・・みたいな責任感っていうの、ものすごくあるんだろうね。

だからそりゃ楽しいばかりではないんだろう。
つらいばかりでもないだろうけど、普通のお勤めの人よりは喜びとか楽しみもありそうだけど、きっと私たちにはわからない苦しさが山ほどあるだろう。

本編からアンコールの間でもあんなに気持ちが途切れないように、って思ってるんだもん。
こんな長いツアーで常に最高を目指すって、すごいことだ。
この日はたまたま、ちょうど折り返し地点で本人も気付かないような、蓄積した疲れがあったのかもしれない。
それか、お昼のラーメンがもたれていたのかもしれない。←

せっちゃんには、みんなが満足してても自分の中での合格点というのがある気がするし、あれだけ疲れたと言ってしまったことはもしかしたら後悔とかしてるのかもしれないけど、してないといいな、しないでください。
だって、私はすごくすごく満足したから!



この夜もしっかり飲んだらしい。よかった!

でも少しだけやっぱり心配だったから、二日後の、楽しそうな高知の夜の様子をを見てかなりホッとした。
崩場さんありがとうございました!





〈2/27 セトリ〉
あこがれ
ワンダーランド
君の顔が好きだ
攻めていこーぜ!
ウサギとカメ
夢の果てまで
Player
歌うたいのバラッド
シンデレラ
青い光
Summer Days
アバリヤーリヤ
さよならキャディラック
傷口
やさしくなりたい
歩いて帰ろう
何処へ行こう
時が経てば
 
アンコール
Endless
ずっと好きだった
ベリーベリーストロング~アイネクライネ~






これからどう進化していくのか、音楽旅団のロックはどうロールしていくのか。
五月が来るのを楽しみに待ちます!
おわり!